【2014.9.16】なぜ「エロゲソング」は誰にも見向きされないのか


私は「アニソン」と「ゲーソン(主にエロゲソング)」をよく聞きます。
昔はファミリー向けくらいしか見向きもされてなかった「アニソン」はだいぶレンタルやネット配信で手に入るようになり、かなり楽に安く入手できるようになってきました。その一方で、「ゲーソン」は需要の低さ上に市場が狭く、入手がシビアなものもあります。
なぜなのでしょうか?
ゲーソンはアニソンと比較すると、需要の差の開きが大きいのは肯定できます。深夜といえど、アニメは結構誰でも見てくれますが、ゲームは長い時間かけてクリアしなければならないし、特にエロゲは年齢制限もあり、平気な顔してまんまと近所のゲーム屋に置くことができないのです。エロゲの場合、ソフト自体が高価で、性的行動を扱うことから敬遠されることが多く、さらに最近はPCからコンシューマーゲームや無料で遊べる携帯ゲームへと人々の志向が移ってきているのが現状です。PCゲームもこれまでのディスクインストール型から、「艦これ」などのブラウザゲームへと人々の志向が移ってきていると考えられ、ますますエロゲ市場は狭まっております。ゲーソンやエロゲソングの販路が狭いのはゲームの需要の低さゆえなのです。
では、どれほど販路が狭いかを説明しますが、「(エロゲやギャルゲ以外の)普通のゲーソン」と「エロゲソング」では状況が大きく違うので、分けて説明します。
【普通のゲーソン】
・実店舗のレンタル屋ではほとんど手に入らないが、ネットレンタルで多くの物はレンタルが可能。
・買うにしても、実店舗では扱ってないことが多いが、こちらも通販で探せば意外に見つかる。
・ネット配信はあるものとないものに2分
つまり、普通のゲーソン(例を挙げると、ポケモン関連とかぷよぷよ音楽とか)はネットを使えば充分に見つかりますので、それほど問題はありません。ネットレンタルを使えば安価で済みます。
【エロゲソング(ギャルゲ含む)
・実店舗では「ゲーマーズ」や「まんだらけ」などでメジャーなものが少しおいている程度、ネット通販でも見つかる物があっても、在庫切れも多い。
・ネット配信やレンタルは皆無
・そもそも、CD化されていない作品も普通にありCD化されていても「初回限定盤」のおまけでしか無く入手がシビア、というものもある
上記のゲーソンとはもはや別世界なんです。作品によって入手の難易度は大きく違いますが、YouTubeやニコニコ動画でフルバージョンで聞けるものであれば、大体はCDが購入可能なものが多いと思われます。
また、基本的には安価入手の手はなく、購入が必須で高くつきます。まぁ、買えばジャケット等は自分のものなのでいつでも歌詞が見れるのはいいことでしょうが………
私の考察ですが、一般的にエロゲソングは非常にマイナージャンルであることに間違いはありません。アイドル曲を月とすると、エロゲソングはすっぽん程度にもならないのでは、と思いますね。ジャズやクラシック、インディーズよりも需要の低いジャンルですから、実店舗では物理的の面からも取り扱いが難しいのは容易に理解できますが、ネットレンタルみたいなところはそれほど物理的問題も少ないでしょうから商業化されているものは取り扱ってもいいと思うのですが、いかんせん「エロゲ」というものの性質上避けられている面もあるかと思われます。私はそれが気に入りません。
また、エロゲメーカー側の態度にも問題はあります。そもそもサントラや主題歌を商品化していないことは論外、商業化していてかなりの人気があってもビジネス上か知りませんがわざとレンタルや配信を一切しない会社もあります。その主たる例がエロゲ界一位の人気があるであろうKeyブランドを展開するビジュアルアーツであったりもします。エロゲではないですが、Keyが携わった2011年のアニメ「Angel Beats!」の主題歌CDはその年のオリコン年間ランキングで「けいおん!!」の主題歌に僅差で勝つという結果を出しましたが、これはKeyがレンタル・配信をしなかったため、買うしか入手ルートがなかったからではないでしょうか(「けいおん!!」の曲はレンタル・配信でも普通にありましたから、そっちに流れたでしょう)
行政の対応も気に入りませんね。前東京都知事の石原慎太郎が出した規制条例なんかはエロゲを締め出す目的もありますよ。エロゲの知らない人がエロゲを締め出そうとしていたのは怒りを通り越して笑いの域です。2020年の東京オリンピックもコミケを締め出したいだけじゃないですか?とも受け取れます。私は石原慎太郎というクズは大嫌いです。
まぁ、エロゲの販路はいくら何でも狭すぎるでしょう。エロゲは一般人からすればマイナーでしょうが、実際はまだまだ活気のあるジャンルで発売日には名駅のソフマップに長蛇の列ができるほどなのです。ユーザーが少ないわけでは、必ずしも無いとは思いますね。そもそも、エロゲの本体自体に年齢制限があるというだけで、エロゲソングは至って普通のラブソングであることが大半で年齢制限もないので、もうちょっと販路を拡大するべきではないでしょうか?エロゲソングにも非常にいい歌はあります。バラード系が好きな私には、カッコイイ系が多いアニソンよりもエロゲソングに惹かれることもしばしばあります。
音楽系のショップ、アニメショップ、レンタルショップ、ネット通販、音楽配信会社、エロゲメーカー、そしてエロゲに厳しくあたる行政全てが協力して改善していくべきだと私は思っております。
若干話はそれますが、この間YouTubeにアップロードされたエロゲソングをミクスペリアのTrackIDで調べたら、全くヒットしませんでした。エロゲソングで活動している霜月はるかさんやアニソンも歌うKOTOKOさんはヒットしますけど、同じアニソンでそこそこ名の知られている橋本みゆきさんの曲などはヒットしませんでした。また、歌詞検索も殆ど出ません。
販路以外でも、エロゲソングに対応していないサービスも多く、こちらの方でも改善を願いたいと思っております。
***
★最新記事は「てつぱら!新館」で更新しています。









コメントを残す